スマートアプライアンス。それはどこでもだれでも何時でも使える賢い端末デバイス。
WEB2.0の世界になりアプリケーションはクライアントPCで実行される物からネットワーク上で提供されるサービスに昇華されていきます。グーグルやセールスフォースドットコムの躍進がそれを証明しています。ユビキタス時代とは星のごとく点在する大小たくさんのネットワークサーバーからサービスを受ける時代の事です。
しかし、サービスを受ける側の私達にとってサービスの形態は一つではありません、ある時はディスプレイ上の情報だったり、印刷された書類、移動中の電話だったりします。すなわちTPO(時間、場所、設定)で様々にサービスの形態は変化します。私達のTPOに合ったサービスをネットから迅速に探しだしスムーズに提供する端末デバイスがこれから非常に重要になります。
そこで私どもは、従来のパソコンに代わり、どこでもだれでも何時でも使える賢い端末デバイスの事を、
「スマートアプライアンス」 と名付けました。
例えば従来のプリンターは単体では何も出来ず印刷するにはわざわざパソコンの前に行って直接関係ない操作をしなければなりませんでした、スマートアプライアンスでは必要な書類を指示するだけでアプライアンス自身がサービスを探しだしてサーバ接続し目の前に印刷します。この様にスマートアプライアンスはユーザフレンドリーでセキュリティ上も安全です。
キヤノンのMEAPは複合機に組込Java(Java ME CDC)を搭載した初めてのスマートアプライアンス製品です。他社のMFPやプリンターにもJavaが搭載される動きが出てきておりスマートアプライアンス化は大きな流れとなってきています。近年ではテレビ、ディスプレイ、プロジェクターなどの表示デバイスにもJavaを搭載しネットワーク接続する動きが出てきており、この様な表示デバイスもスマートアプライアンスと位置づけられます。
これらのスマートアプライアンスは日本企業が全世界的に優位に立っている数少ない分野です。この分野での優位を保ち技術革新を進めていくことが日本の21世紀IT技術戦略にとって大変重要な事です。