グループ会社の空撮サービス株式会社がイームズロボティクス株式会社との橋梁点検用ドローンシステムの共同開発などで戦略提携をしました。

送電線点検やダム点検などの分野で先進のドローンシステムを開発している空撮サービス株式会社(代表取締役社長:山本 哲男)は、国産ドローンメーカとして様々な分野で活躍するイームズロボティクス株式会社(代表取締役社長:曽谷 英司)と、それぞれの技術ノウハウ生かした機体開発を進め、生産、販売などでも協力するため戦略提携の契約を結びました。

スタート段階として、空撮サービスの開発した非GPS環境下でも自動飛行が可能なTSコントロール飛システムをイームズロボティクスが開発を進めるドローンに組み込んで、橋梁点検において、現場要員の労力と安全性を大幅に向上させるドローンシステムを開発し、現場への実導入を協力して支援することで社会実装を進めます。本件については既に大手橋梁点検企業と具体化に向けた取り組みを進めております。

■先進で実用性の高いドローンソリューション提供のため幅広く協力

橋梁以外にもその他の多くのインフラ設備で老朽化が進んでおり、これらの点検作業におけるドローン活用のニーズは高まっています。イームズロボティクスと空撮サービスはこうしたニーズに幅広くこたえるため、単にドローン機体を開発・提供することにとどまらず、それぞれの技術資産やノウハウ、知見を持ち寄り、お客様の現場テストで見つかる新規課題を素早く解決し、その後の現場導入まで協力して支援します。また、必要に応じ両社の取引先とも連携し、5Gなどの通信システムやAIなどを活用し顧客にとって真に役立つソリューションの構築まで検討することも可能です。

■イームズロボティクス代表取締役社長 曽谷 英司様からのメッセージ

非GPS化の安定したドローンのフライトは橋梁点検に限らずプラント、風力発電、大型船舶等、多くの分野での活用が求められています。様々な方式がある中で、最も安定して飛行できる方式としてTSコントロール飛行システムを、空撮サービス様と開発することとしました。弊社としても様々なお客様のニーズに対して、幅広くお答えするしていけると確信しております。

■空撮サービスとは

空撮サービスはフライトコントローラ向けオープンソースとして主流であるArduPilot(注1)をベースに、LiDARなどのセンサーや測量現場で利用されるトータルステーション(TS)と連携させるファームウェアの開発や市販カメラ搭載用のジンバルを独自開発することで、鉄塔やダムなどのインフラ設備を自動飛行で点検できるドローンシステムを提供する、国内ドローン業界でもユニークな、技術提供型企業です。複合機向けにオリジナルの組み込みJavaアプリケーション提供するフォーディーネットワークス株式会社の関連会社として、2015年1月に設立しました。

注1: https://www.drone.jp/column/2021070616000046984.html

■空撮サービスのTSコントロール飛行システム

橋梁下やダム、ビルの谷間など、GPS精度の確保が難しい環境下で使用可能なドローン飛行システムです。測量現場で使われるトータルステーション(TS)と360°プリズム付きドローンを連携(特許出願中)させ、ドローンの航路を正確に制御する方式を開発し2018年11月にリリースしたシステムです。既にダムの点検などの分野で活用を始めています。

・特徴1
GPSが使えない場所でもTS設置位置を基点とし設定した正確な航路に基づく点検撮影ができる。

・特徴2
TS設置位置を準天頂衛星対応センチメータ精度測位GNSSを使って測量し点検撮影個所の正確な位置出しが可能です。

・特徴3
一度設計した航路を定期的に飛行することで設備の経時劣化を確認でき、予防保全に寄与します。

本件の問い合わせは空撮サービス株式会社までお願い致します。
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